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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生25巻10号

1961年10月発行

文献概要

原著

鞭虫駆除剤の研究—第2報 1-Bromnaphol—(2),Tetrachlorethylene,Piperazine hydrate,Dithiazanine,4-Iodothymolによる駆虫効果の比較/第3報 駆虫効果判定の時期についての一考察

著者: 青野宏1 佐藤淳夫1 島谷敏男1

所属機関: 1京都府立医科大学医動物学教室

ページ範囲:P.591 - P.598

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 鞭虫駆除剤として,その有効性が確かめられたものは,Swartzwelder,他(1957)により報告されたDithiazanineがあるのみで,これまで使用されてきた種々の薬剤はいずれも主として,回虫鈎虫などの駆虫剤を鞭虫症に試用したもので,正確にその効果の追求がなされていない。われわれは前報において,Dithiazanineおよび4-Iodothymolを用いて,鞭虫に対する駆除効果を検討した結果,鈎虫駆除剤である4-Iodothymolが,Dithiazanineとほぼ同様の鞭虫駆除力を有することを知つた。またわれわれは,鈎虫症に対し1-Bromnaphthol(2)またはTetrachlorethyleneを使用して,その瀘便時にしばしば鞭虫虫体を採集することも経験しており,鞭虫に対しある程度駆除力があると考えられるので,これら薬剤を種々の量で投与し,また同時にDithiazanineの少量長期投与を試み,これら薬剤の駆除効果を比較検討した。以下にその成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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