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特集 社会医学 巻頭言
社会医学への期待
著者: 曽田長宗1
所属機関: 1国立公衆衛生院
ページ範囲:P.601 - P.602
文献購入ページに移動本年(1961)7月に社会医学研究会の第2回研究発表会が開かれた。1昨年(1959)同準備会の研究発表会から算えれば3回を重ねたことになり総計50題に近い研究報告が討議に上つた。
大阪においては,早くより,同地の公衆衛生協会内で,社会保障関係その他社会医学的な問題が議せられ,名古屋,仙台地方にも,有志により,社会医学的研究の促進を計る地方的グループができていたが,昨年の第1回研究発表会より第2回に到る間に,岡山および京都にも,新たに社会医学研究会が設けられ,大学・県市の関係者,臨床医,医師以外の学者・職能者による研究,調査,懇談が進められるようになり,また社会医学研究の重要な手段である歴史的研究については,阪大丸山教授らによつて医学史研究会が発足され,社会医学に対する関心は,わが国でも,急激に広まり,深まりつつある。
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