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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生25巻11号

1961年11月発行

文献概要

特集 社会医学

改正労災保険法の問題点—けい肺および外傷性せき髄損傷について

著者: 首藤友彦1

所属機関: 1日本福祉大学公衆衛生研究室

ページ範囲:P.633 - P.636

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Ⅰ.じん肺および外傷性せき髄損傷の現況
 労働省の資料1)によると,全国の長期傷病者補償をうけているじん肺患者は2,247人,外傷性せき髄損傷患者(以下せき髄損傷と略)は909人となつている。
 このうち,じん肺ことにけい肺については職業病として衆知されているが,せき髄損傷は整形外科領域においては古くからとりあげられているのに反し,一般に公衆衛生の部門においては関心が低いものといえよう。
 せき髄損傷は落磐,高所よりの墜落,下じきなどの外力により,脊髄を損傷し,下半身の麻痺をきたし,褥創,尿路障害など重篤な病状を惹起するもので,労働災害のうち最も悲惨なものの一つであつて,その医療,回復訓練にも特別の取り扱いを必要とするものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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