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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生25巻2号

1961年02月発行

文献概要

綜説

ベンゾール蒸気発生環境の換気方法

著者: 六鹿鶴雄1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.67 - P.73

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 労働省で今回制定された有機溶剤中毒予防規則は省令第25号の不備を補い,有機溶剤を禁止せずに換気その他の技術的対策によつて安全に使用させることを眼目としているのは一つの進歩といえるが,かかる換気方法についての研究並びに技術は未だ充分とはいえず,また理論と実際はしばしばくい違いを生じている。ここにおいて私はベンゾール蒸気発生環境の換気方法を実験をもととして考究し,かかる中毒予防の一助に資したいと思う。
 「ベ」は沸点80℃で低沸点溶剤の部類に属し,比重は0.879,分子量は78.11でその蒸気は空気より2.69倍も重い。かかる重い蒸気は空気と同じかあるいは軽い蒸気と換気方法も自から異なり,一般の換気方法が適用し難いことは容易に想像される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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