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総説
栄養学の認識についての考察
著者: 佐伯镹1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学生理学教室
ページ範囲:P.157 - P.165
文献購入ページに移動栄養学のまとまつた書物としては,栄養学会公認以前(米国では1940年以前)のものには,G. Lusk1)のThe Elements of the Science of Nutrition(1906)や,R. H. Chittenden2)のThe Nutrition of Man(1907),H. C. Sherman3)のChemistry of Foodand Nutrition(1911),またL. B. Mendel4)のNutrition(1923)等の好著がある。この他同じ時代にE. V. McCollum5)のTheNewer Knowledge of Nutrition(1918)も現われたが,これは栄養学全般を系統的に取り扱つたものというには稍偏つたものの様に思える。また本邦の様に他の文明諸国より一歩先んじてこの学の独立が実現整備された国では,その独立後の科学的成果の上に立つて,整然とした体系をもつて書かれたものが出現したわけで,佐伯矩の栄養6)(1926)は本学認識のために不可欠な著書の一つであろう。
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