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綜説
生活構造の歪みと慢性病—日本人の生活を中心に
著者: 佐藤徳郎1
所属機関: 1国立公衆衛生院
ページ範囲:P.249 - P.256
文献購入ページに移動慢性病が自覚され,受診するようになつてからでは治療しても,作業能力の回復の面からはそれほど期待できない。そこに至るまでの中途の過程の異常即ち臓器の慢性疲労の状態を知り得るとすれば(自覚症が少なく,現在では疾病とは認められぬ場合が多い),その後の病状の発展を抑えることが可能となる。特にその原因が明らかにされたものでは,容易であると考えられる。
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