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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生26巻1号

1962年01月発行

文献概要

総説

予防接種について

著者: 金子義徳1

所属機関: 1公衆衛生院

ページ範囲:P.10 - P.19

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 予防接種に関連する伝染病の5年ごとの発生患者数,死者数は第1表のごとくである,あるものは著しく減少し,あるものは依然として発生をつづけ,その間の変遷にはかなり著しい差異がある。この変遷は1)感染源対策,2)伝染経路対策,3)感受性者対策の3原則の上にたつ防疫対策において全く考慮の外におくというわけにはゆかない。防疫対策は上記3原則の中で最も効果的なものに重点をおくのが当然であるからであるこのような統計資料,昭和28年の赤痢全国実態調査1),あるいは昭和30年のジフテリア全国実態調査2)のごとき行政調査は防疫に極めて必要であり,重要な示唆を与えるものである。
 昭和36年10月第17回日本公衆衛生学会において"予防接種の諸問題"のシンポジゥムがもたれたのも,上記の意味では時宜に適したものであり,重要な問題や今後の課題が提起された。本文においては筆者がシンポジゥムで担当した"ワクチンの効果と副作用"を中心に,その疫学的背景についても資料を提供しご参考に供したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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