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1960年12月より1961年6月にわたりアトランタ・グラデイ記念病院において正常分娩を終えた直後の母親105人を選び,その子に対してセービン生ワクチンの経口投与実験を行った。ワクチンはⅠ型,Ⅱ型,Ⅲ型を実験計画に従い,それぞれ単独,もしくは混合して,大多数は生後2〜3日の間に投与された。母子の抗体は静脈または子においては出生直後の臍帯より採取された。血液により測定された。また,子の便中に排泄されたビールスも追及され,哺乳と免疫の関係も検討された。Ⅰ型ワクチンを生後数日目に投与されたものは75%の免疫を得た。また母体の高い免疫と哺乳は共に新生児の便中へのビールスの排泄を抑制することを認めた。新生児に対する生ワクチンの投与は高い免疫効果があり,決して危険のない簡単な方法であるから,国際的に正しい方法として承認されるだろう。なおアメリカ合衆国では新生児は学童よりも掌握し易い年齢層でもある。
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