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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生26巻3号

1962年03月発行

特集 ポリオの疫学(その2)

総説

わが国と諸外国とのポリオの疫学現象

著者: 松田心一1

所属機関: 1国立公衆衛生院疫学部

ページ範囲:P.122 - P.138

文献概要

序論
 ポリオは,およそ1世紀前までは,世界でもまれな疾患と見られていたが,ここ50年来温帯地方において,主として都市を中心に,しばしば多発流行を起こすようになり,また時としては,周期的発生をくりかえす傾向を示し,それにつれて,次第に世界各地に侵襲し,現在では,その発生流行に,もとより地方的な差異が見られるにしても,それが熱帯地方であると,寒帯地方であるとを問わず,ひろく世界の各地,各国にその発生を見るに至っている。51),52)
 本病がどうしてこのような,全世界にわたる広範な侵染状態を呈するに至ったか,その事由と機序とを明らかにすることは,もとより難解なことではあるが,同時にまた,疫学上きわめて重要な課題でもある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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