文献詳細
文献概要
文献
DDVP蒸気による航空機殺虫法の予備実験
著者: 清水
所属機関:
ページ範囲:P.159 - P.159
文献購入ページに移動実験結果はエアゾル法に比べて極めて高い殺虫率を示し,DDVP 0.3μg/lが最も有効であった。物体表面におけるDDVPの残留量を調べるため,数々の実験の後で検体を不銹鋼,皮革,ビニールプラスチックなどに接触させて検討したが,プラスチックの表面において最も死亡率が高かった。人体に対する影響についてはこの実験に参加し,実験中機内に所定時間止まった数名の人々について,ほとんど悪影響を認めなかった。実験の結果は航空機内の殺虫には殺虫剤の蒸気を用いることが有利であることを示し,かつ現在用いられているエアゾル法よりも乗客,乗員に不快感を与えないことを示唆している。
掲載誌情報