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公衆衛生の見地よりみた流行性肝炎/定期健康診断—開業医の態度に関する調査
著者: 芦沢
所属機関:
ページ範囲:P.436 - P.436
文献購入ページに移動数年前,カナダのCupe Bretonの小学校で200名の学童のうち,その1/4が罹患するという流行があった。現在は学校の新築増築の際は地方衛生当局による上下水設備に関する計画の承認が必要となっているが,当時はそのようなとりきめができていなかった。この小学校ではその年の定例の飲料水(井水)水質検査によれば,初秋に大腸菌群がやや多数と認められ,陶磁器に銀板を張った濾過器が翌年1月半ばにとりつけられた。当初4週ぐらいは大腸菌群集落数のうえでは有効のように思われたが,その後汚染が証明され,下水とのつながりがあったことがわかった。患者は12月より3月末まで学校で50名,家庭で成人が17例をかぞえた。
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