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アジアインフルエンザ—大きな閉鎖集団に於ける孤立的流行について,他
著者: 牧
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ページ範囲:P.6 - P.6
文献購入ページに移動すなわち血清学的面では急性期と回復期の患者血清をとり,抗体価産生の程度を検討し,すでに予防接種を受けている接種群(80%)とそうでない非接種群(20%)との抗体価産生度の差違を明らかにした。そして非接種者がインフルエンザ流行に重要な役割をはたしていることがわかった。したがって予防接種は少くも80%以上の人が受けなければこの程度の集団免疫としては意義が少く,20%程度の人が受けないでいると,その人はもちろん,抗体価の充分ある人も罹患すると述べている。またワクチン自体にも問題があり,充分病気から守るための抗体価はどの程度あったらよいか,また高い抗体価をもっている人も保菌者提示となりうるという問題等を最後に著者は提示している。
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