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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生27巻11号

1963年11月発行

文献概要

文献

慢性気管支炎,肺気腫ならびに喘息/低濃度大気汚染物質への反復被曝が健康に及ぼす影響

著者: 芦沢

所属機関:

ページ範囲:P.582 - P.582

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 慢性気管支炎(Chronic Bronchitis)という診断名は慢性の咳,喀痰があり,さらに呼吸困難を伴なうこともあるとき,英国ではよく使われるが,米国では少ない。米国では呼吸困難を伴なわないと医師を訪れず,大ていその場合は,肺気腫,気管支喘息,ないし心臓病等と診断される。それで結核以外の呼吸器疾患の診断基準を確立するために英国でも米国でもそれぞれ専門家の会議が開かれた。英国のはCiba Symposiumで,Terminology,Definitionsand Classification of Chronic Pulmonary Emphysema and Related Conditionsとしてとり上げられ,記事はThorax 14:286, 1959にのっている。アメリカでも最近,American Thoracic SocietyがDiagnostic Standards for Nontuberculous Respiratory Diseacesの委員会をつくり,一応の決定をみた結論はAm,Rev. Resp. Dis, 85:762, 1962に出ている。両者とも慢性気管支炎として「気管支における粘液の過度の分泌状態を特徴とする」点では一致している。アメリカの定義では慢性という条件として,慢性ないし間けつ性の咳嗽が年間3カ月以上続く状態がひきつづき2年以上あることとしている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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