icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生27巻12号

1963年12月発行

特集 大気汚染

気管支炎の疫学

著者: 安倍三史1

所属機関: 1北大公衆衛生

ページ範囲:P.647 - P.657

文献概要

 気管支炎問題がここ数年で大きく取り上げられてきた。今までは結核の大きな影に遮られて見捨てられていた気管支炎が(1)肺結核が化学療法で一応おさまったこと,(2)肺機能検査技術の進歩が呼吸器疾患の病態生理の研究を早めたこと,(3)国土の都市化と産業化が大気の汚染を増したこと,(4)慢性気管支炎が肺気腫・肺センイ症・肺性心の原因として重要視されてきたこと,などの背景に支持されて大きく登場してきた。いうならばリバイバルされた疾患の1つである,慢性気管支炎の定義も診断基準もまだ確立されず従って整理された世界の研究業績は極めて少ない。ここには国々の統計をもとに,累積された現象の中から事実を抽き出し,さらにその原因を探求し予防へアプローチする資料にもと考え気管支炎の疫学をものした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら