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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生28巻1号

1964年01月発行

文献概要

私はこう思う シンポジュウムをきいて

どうすれば保健所は混沌の現状から脱出できるか

著者: 石田一郎1

所属機関: 1奈良保健所

ページ範囲:P.42 - P.44

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 シンポジウムは橋本氏の司会ではじめられた。目的とするところは地区のニードにこたえる保健所活動の障害の克服の具体策となっており,ニードとは必要性という意味である。このシンポジウムは,学問的なものというより方法論的な戦術的なもので,そのためか主催者が予想していたより数倍の聴衆を動員した。これによって,保健所の期待がいかに大きいかがうかがわれる。
 シンポジウウは司会者がはじめに意図し協力をもとめていた,あすにでも保健所で実践できる具体策についての発言がすくなく,問題点の提示と抽象論が中心となった.また討論はかなり活発で,聴いているには面白かったが,期待していたものは,得られなかったのではなかろうか。しかし保健所の現在の混沌を再認識するには参考となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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