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私はこう思う シンポジュウムをきいて
地区のニードにこたえる保健所とは
著者: 村江通之1
所属機関: 1鳥大衛生学
ページ範囲:P.49 - P.50
文献購入ページに移動戦前は健康相談といえば,それは被保険者に大変親しみのあった保健所の仕事であった。保健所は敗戦とともにすっかり変って,まことに権力のある役所となり,一時は泣く児も保健所という言葉を聞けば,その泣きをやめるほどであった。また大衆は税務署や警察と同様におそれた。まったく,そのかわり具合の大きなのにおどろいた。その根本となる権力はどこかの威力の背景にあずかっているようであって,その機構に比較してその内容は誠に貧弱といわねばならなかった。
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