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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生28巻1号

1964年01月発行

文献概要

私はこう思う シンポジュウムをきいて

地区のニードにこたえる保健所とは

著者: 村江通之1

所属機関: 1鳥大衛生学

ページ範囲:P.49 - P.50

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 終戦後国内の制度があらゆる方面において大きくかわってきたのであるが,そのうちでもいちじるしいものの一つに,保健所制度の変革がある。
 戦前は健康相談といえば,それは被保険者に大変親しみのあった保健所の仕事であった。保健所は敗戦とともにすっかり変って,まことに権力のある役所となり,一時は泣く児も保健所という言葉を聞けば,その泣きをやめるほどであった。また大衆は税務署や警察と同様におそれた。まったく,そのかわり具合の大きなのにおどろいた。その根本となる権力はどこかの威力の背景にあずかっているようであって,その機構に比較してその内容は誠に貧弱といわねばならなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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