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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生28巻10号

1964年10月発行

文献概要

地域活動の中から 保健所と大学をむすぶ新しいきづな

お互いの立場を尊重し計画を熟知し合つて—日本医科大学の試み

著者: 乗木秀夫1

所属機関: 1日本医科大学公衆衛生学

ページ範囲:P.547 - P.548

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 私の教室は過去十数年にわたって,北海道根釧原野で,開拓衛生なるものを行なってきた。当時は,北海道各保健所に医師不足が極度にみられ,部長自ら学校当局に実状を訴えられたことにもよるが,教室員の相当数を,保健所へ派遣した。保健所長を経験したもの5名にも及んでいることだけでも,おわかりと思う。
 しかし,これをもって保健所と大学にきづなができたとは考えていない。その理由は,大学の目的が,教育と研究にあるなら,私どもは,研究のために保健所を利用したにしかすぎないし,また行政としても,医師の動きが,大学の指揮下にあることによって,大きな人事上の問題をもっていたことと考えるからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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