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綜説
日本に多い本態性高血圧と脳卒中の環境因子に関する学説の吟味,特に寒冷刺激に対する考察
著者: 佐藤徳郎12 松下寛3
所属機関: 1国立公衆衛生院栄養生化学部 2日大医学部,衛生 3国立公衆衛生院疫学部
ページ範囲:P.87 - P.101
文献購入ページに移動日本の脳血管損傷による死亡は総死亡の5人に1人,老人の死亡の約3人に1人に達し2),宮城県などでは40才以上の死亡の半数を占めている。その成因を解くことは予防に直結しており,医学に従事するものにとり大きな関心の一つである。その成因につき種々の学説がでているが,それを併列で眺めることでなく,そのどれが適合するか,あるいは他の因子を考えなければならないかを検討するのは,その間題を解決するための一つの近接法であり,現段階で最も必要なことの一つである。
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