icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生28巻3号

1964年03月発行

文献概要

綜説

くらしの中の公衆衛生活動の進め方の特徴とその評価

著者: 和田栄子1

所属機関: 1神奈川県小田原保健所

ページ範囲:P.119 - P.125

文献購入ページに移動
I.趣旨
 小田原保健所では,昭和35年度から「くらしの中の公衆衛生活動実践運動」を展開している。公衆衛生活動とは,一面地区住民自身が協力して,健康を害する生活上の因子をとりのぞき,もっと健康な生活を築く意欲をもつようにする一種の社会活動である。従って地区民の一人一人がこの運動の必要性を理解し,自主的に実践するのでなくては,この運動の効果を期待することはできない。「くらしの中の公衆衛生」という表現は,経済,環境,保健,対人関係等,複雑な生活構成条件が錯綜する中で,単なる保健問題としてではなく,他因子との相互関係を考慮しつつ,広い意味での生活改善を目指すことを意図したものである。それ故,ともすれば関連を失い易い多種多様な公衆衛生事業を,如何にしてこの有機的な日常生活のなかに適応させ,また地区民に単なる知識としてではなく実践する意欲をもたせることが出来るかが,この運動の基本的方向である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら