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綜説
循環器疾患の管理—管理のための高血圧,虚血性心血管疾患の分類基準を中心として
著者: 小町喜男1 小沢秀樹1 飯田稔1 富永祐民1 渡辺嶺子1 坂本寿美子1
所属機関: 1大阪成人病センター
ページ範囲:P.126 - P.133
文献購入ページに移動病期病型により循環器疾患を分類することは,本疾患の疫学調査ならびに管理の根本方策を検討する上に欠くことの出来ないことである。すなわち,高血圧,動脈硬化症のなかにはその発生原因のことなるものが存在することは,日本と欧米の死因の比較1)(日本では脳卒中死が多く,欧米では心臓死が多い)からもうかがえることであり,また日本国内での検診成績を比較しても,図1に示すごとく地域により特徴ある傾向の存在する2)ことからも推測される。
また循環器疾患の管理に際しても,これを高血圧性変化と虚血性心疾患に分類し検討することが,現在もっとも要望されている管理区分作製につながることと考えられる。
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