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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生28巻4号

1964年04月発行

文献概要

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ニューヘブライズ群島の3地域住民の血圧,他

著者: 芦沢

所属機関:

ページ範囲:P.180 - P.180

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 本態性高血圧の罹患率と西欧文明との接触の程度との関係が類推されている。(Lovell, Maddocks and Rogerson, Aust. Ann. Med., 9, 4, 1960;Maddocks, Lancet, 2, 396, 1961)またWilsonはアッサム地方で茶裁培農夫の間で加年令と共に血圧上昇を認めたが(Brit. J. prev. Soc. Med., 12, 204, 1958),Lovellらはフィジー島およびギルバート諸島住民ではこの事実はなかったとしている。Barnesはパプア島の入院患者200例中最大血圧120をこえる者はなく,平均は92と報告している(Med. J. Aust, 2, 540, 1961)。
 ニューヘブライズ島は南太平洋のソロモン群島とフィージー島の間にある山の多い諸島である。住民はメラネシヤ人であるが人類学的には互いに異なる多くの部族が住んでいる。全人口は約5万,海岸地帯に住んでいる層はキリスト教の教化をうけ,生活様式は比較的西欧化しており,若い者は賃労働に従事している。山地に住む者は原始的な衣食住の生活で,ほとんどマラリヤ,寄生虫に罹患しているとみてよく,栄養状態も劣悪である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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