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特集 学校保健と地域保健
学校保健と保健所の協力
著者: 水野俊夫1
所属機関: 1武蔵野保健所
ページ範囲:P.181 - P.186
文献購入ページに移動学校保健は,児童生徒等の保康の保持増進を図ることを目的とするものであって,学校教育の基本である心身ともに健康な国民の育成をめざして進められることは,いうまでもないところである。健康で文化的な生活を望むことは人類の幸福の基本的要件であり,そのためには児童たちが社会の一員として重んぜられるばかりでなく,人としての基本的な生命が尊重されなければならない。児童生徒は,心身ともに発育の途上にあるので,これが育成にあたっては独り学校だけではなく,家庭や社会が協力し,教育学者をはじめ広く医学者や社会学者,政治家等が,健康管理の面においても,教育活動の面においても愛情と熱意を注いでやらなければ真の効果は上らないはずである。
学校保健の基本的構造は,学校における保健教育と健康管理の2つの柱から成り立つものであって,児童生徒の健康の保持増進を図るためには,学校における保健教育の充実と健康管理の整備徹底とがあいまって達成されることになる。
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