icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生28巻7号

1964年07月発行

文献概要

特集 衛生害虫駆除 蚊とハエのいない生活運動の評価と今後の方向

理念の確立と制度化

著者: 須川豊1

所属機関: 1兵庫県衛生部

ページ範囲:P.356 - P.359

文献購入ページに移動
はじめに
 アメリカ軍の指示による衛生班中心の「そ族昆虫駆除事業」が,補助金から平衡交付金にきり変えられ,日本独特のやり方を考えねばならぬことになって,地区組織活動のテーマとして取りあげて以来,5年の歳月を経た。当時の厚生省環境衛生課に勤めて「地区衛生組織」とか,「蚊とハエのいない生活」などの名称を考えたり,毎日新聞に環境衛生地区の表彰制度をもちこんだり,大学の医動物学教室や生物学教室の野外研究を推進して,行政の技術的うらづけのもとに,全国的展開をはかること4年間,橋本正巳氏(現,公衆衛生院行政学部長)の助力により,体系づけつつ全国各地に拡げた。
 昭和29年新潟に赴任し,県段階の規模で推進してどうなるかを考え「住みよい郷土建設運動」と銘うって,「蚊とハエのいない生活を出発点とした地域づくり」の構想のもとに推進して4カ年,いろいろの工夫と悩みを体験した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら