文献詳細
文献概要
特集 衛生害虫駆除 蚊とハエのいない生活運動の評価と今後の方向
長崎市における地区組織活動の1例—便池の集団殺蛆事業
著者: 大利茂久12
所属機関: 1長崎市衛生部長 2長崎市中央保健所
ページ範囲:P.361 - P.363
文献購入ページに移動長崎市においては昭和27年1月,カ,ハエのいない生活の実践運動を「モデル衛生都市建設事業」と銘打って,本事業に対する市の態勢を整えるかたわら,地区組織活動の育成助長につとめてきている。本事業の推進母体である地区組織の活動には多分に政治性をおびてはいるが,その目的である,カ,ハエの撲滅は科学的に進めなければその成果も永続性も期待できないところから,長崎市では,本事業を始めた当初より,保健所内に衛生害虫研究室を設け,衛生害虫類の実験的並びに実際的撲滅研究を行ない,それぞれの発生に対する経済的かつ効果的な方法を確立すると共に絶えずその効果の判定と改善につとめてきた。
掲載誌情報