icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生28巻7号

1964年07月発行

文献概要

特集 衛生害虫駆除

新しい殺虫剤とその毒性

著者: 上田喜一1

所属機関: 1東京歯科大学衛生学教室

ページ範囲:P.382 - P.388

文献購入ページに移動
 新しい防疫用殺虫剤は,既に農薬として開発されたものの中から選ばれることが多い。その際農薬として広汎な殺虫スペクトルを有し,既に確固たる地位を占めたもので,低毒性であるという理由で環境衛生の用途にも採用されるのが通常の経過であるが,また一方,殺虫スペクトルが狭く,あるいは植物体内で速かに分解し無効化されるため農薬としては有望でないが,ハエ,カ駆除の目的なら十分役立つとして活用されるものもある。
 また食毒作用を主目的とする毒餌(ベイト)としての用い方に適する薬剤,落下効果を主目的とする室内煙霧に適するもの,あるいはゴキブリやハエに対する残留効果を狙うなど,農薬とはやや異なる分野で,それぞれ独自の殺虫剤が開発される可能性がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら