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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生28巻8号

1964年08月発行

文献概要

談話室

公衆衛生から見た新しい医師像

著者: 柳沢利喜雄1

所属機関: 1千葉大学公衆衛生学

ページ範囲:P.410 - P.411

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 「医は仁術である」という言葉は東洋では古くから人口に膾炙している言葉である。この場合,注意したいことは「医は技術である」とはいわれていないことである。なぜ医は技術ではなくして仁術なのであろう。
 医学という学問は疾病の治療を目的に発達したものであり,さらに疾病の予防へと発展し,将来は健康の積極的増進の学となってゆくことであろう。医学は応用科学であり,はっきりした実用的目的をもっている。だがその底には一貫した医という行為を直接目標としたイデヤが厳存している。その医のイデヤが行為として表現されたとき,それを仁術と呼ぶのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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