icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生29巻1号

1965年01月発行

文献概要

--------------------

「イラン・クエートを診る」を読んで—砂漠の国から学ぶもの

著者: 木下安子1

所属機関: 1東京大学衛生看護学科

ページ範囲:P.17 - P.17

文献購入ページに移動
 世界は狭くなった。ものがたりの国,アラビヤやペルシャに学生が見学旅行する時代になった。この本は慶応義塾大学の公衆衛生学研究会に属する医学生達が中近東に見学旅行をした記録である。
 『他国の,しかも,いわゆる工業国でない国の健康や公衆衛生を診ることによって日本のそれを反省することは,意味のあることだ……中近東の諸国を診て,そのなかから「学びとり」を行うことに賛成し,その団長を引き受けた』とこの書の筆者である土屋健三郎(慶応義塾大学医学部衛生学公衆衛生学助教授)団長は旅行の意味を述べているが,クェート政府やテヘラン大学その他多くの機関,施設,あるいは個人の好意の支えがあったこととはいえ,このようなプランが実行出来る時代なのだと,ちょっとびっくりさせられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら