文献詳細
文献概要
研究
都市の地域社会における結核蔓延の疫学的研究
著者: 小林治一郎1 吉田三郎1 藤田寛子1 高田とし子1 竹内享斉1
所属機関: 1神戸市長田保健所
ページ範囲:P.699 - P.705
文献購入ページに移動1.昭和34年〜38年の全国の都道府県,指定都市について期間格差指数を算出した。
2.その高位(結核死亡率が高い)の15府県市を選ぶと,すべて西日本に所在し,神戸市が最も高く(155.7),長崎(143.0),大分(140.8),鹿児島(137.7)がこれにつぐ。
3.その低位(結核死亡率が低い)の15県市を選ぶと,すべて東日本に属し,長野が最も低く(55.5),山梨(65.2),福島(67.7)がこれについでいる。
4.神戸市の8区について期間格差指数(昭和29〜38年)をみると,長田区が最も高く(191.1),葺合区(180.2),生田区(176.9)がこ加につぎ,東灘区,垂水区はいちじるしく低く,全国平均に近い。
5.長田区の11地区についての期間格差指数では,長田地区(256.8),御蔵地区(244.3),西代地区(223.6)真陽地区(217.2),駒林地区(201.0)などがきわめて高い。
掲載誌情報