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特集 世界のなかの綜合保健 資料
ネパールのタンセン地区における公衆衛生調査報告
著者: 岩村昇12
所属機関: 1日本キリスト教海外医療協力会 2鳥取大学医学部衛生学教室
ページ範囲:P.111 - P.113
文献購入ページに移動タンセン地区は首都カトマンズから西へ300km,標高1,300mの山岳丘陵地帯であるが,南のインドから入る交易ルートの中継地で,つねにインドからの天然痘,コレラなどの侵襲にさらされ,マラリヤ,カラザールも残存し,結核,癩もふえつつあるという多病地区だとされていた。しかしいずれも推定情報だけで,たしかな調査は皆無であり,まずこの地区でモデル調査を行い,それに基づく対策計画を全ネパールの他の地区にも及ぼそうというのが筆者の任務であった。
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