文献詳細
特集 精神衛生
精神衛生の課題と対策
文献概要
私は精神科の医師であるが,昭和25年の精神衛生法公布とともに行政に転じ,精神衛生法,優生保護法を手がけ,そののち,保健所長として現在におよんでいる。設問にたいし,広く概説的な記述をすることはさけて,この15年間,疑問や迷い,そして狭い活動のあとをふり返り,その経験を記すことで答えたいと思う。
精神衛生が現在のように,広義に解されるようになると,考えることが先走りし,焦点があいまいとなり,あたかも深山に迷い込むの感なしとしない,いわば彷徨の記録である。
精神衛生が現在のように,広義に解されるようになると,考えることが先走りし,焦点があいまいとなり,あたかも深山に迷い込むの感なしとしない,いわば彷徨の記録である。
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