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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生29巻7号

1965年07月発行

文献概要

特集 伝染病予防

ウィルス性疾患の検査体制—英国における見聞をもとにして—その課題と対策

著者: 甲野礼作1

所属機関: 1国立予防衛生研究所

ページ範囲:P.400 - P.404

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■まえがき
 筆者は昨年(1964)の秋,欧米におけるウイルス検査の組織と体系を視察する機会をもった。この旅行の前半,私はソ連で開かれたWHO主催の疫学セミナーに出席したのであるが,このセミナーにはTopley-Wilsonの細菌学教科書の著者として知られたSir Graham WilsonがWHOの顧問として参加しており3週間起居を共にした。Sir Grahamは後で述べる英国のPublic Health Laboratory Serviceの生みの親の1人であり,親しくその生い立ちや活動の実際について聞くことができたのは幸いであった。というのは視察した各国のうちで,ウイルス検査の組織と体系が,最も整備されていて,わが国にも参考になると思われた国は英国,正しくいえばEngland,Walesだったからである。そこで以下に英国における私の見聞を中心として,そのウイルス検査の現況を述べわが国の現状との比較,そのあるべき姿にまで言及したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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