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特集 綜合保健活動と保健従事者 主題参加 綜合保健活動と保健従事者のありかた
メディカル・ケース・ワーカーとの連繋が必要
著者: 鹿野松1
所属機関: 1都立保健婦助産婦学院
ページ範囲:P.481 - P.482
文献購入ページに移動綜合保健活動の中で,個人,家族に対する保健指導の重要性を痛感するので,保健婦としてこのことを中心にして考えてみた。
病院にいる患者が健康を回復したり,あるいは社会生活が可能な状態になって社会に帰されても,同じ疾患で再び入院してくる場合が多い。このことは綜合保健活動の目指していることからみて,非常に考えさせられる問題である。このようなケースは結核その他の慢性疾患に多くみられると思うが,現状では,保健所保健婦の家庭訪問は結核,乳児,妊産婦,未熟児などに多くなされ,慢性疾患々者の退院後の指導はほとんど行われていないのが実情である。病院と保健所との連絡もなく,何よりも,保健婦の人員の上からも現状で手一杯というところであろう。外国では公立あるいは私立機関で訪問看護事業が行われているようであるが,わが国でも綜合保健活動を推進してゆく上にこの種のサービスについて考えられてよいのではないだろうか。
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