公衆衛生3巻2号

1947年12月発行

特集 第1囘公衆衞生學會研究發表 第2日目 研究發表

50）學童の健康指導に關する研究學童の結核豫防について

著者： 成田常次郎¹ 伊藤好男² 長谷川惇²

所属機関： ¹名古屋女子醫專 ²名古屋市瑞穗保健所

ページ範囲：P.47 - P.48

　今日われわれが敗戰のうきめをみているのは，政治上に正しい指導原理をもたなかつたことに原因する。これと同様に，われわれが病氣になるのも健康上の正しい指導原理，換言すれば一つの生活原理を把握していないためである。
　今日わが國民の保健衞生を考えるとき，先づ肺結核を中心に結核問題を解決することを急務とする。これによつて他の傅染病や一般疾病を豫防し更に健康増進を計ることが出來ると信ずる。このためには衞生教育を幼時より實施することが必要で，即ちよいしつけが大切であり，このことは既に當局の認めるところである。