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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生3巻6号

1948年04月発行

文献概要

研究と資料

新制腸チフスワクチンに依る豫防注射の副反應に就て

著者: 金光正次1

所属機関: 1北方結核研究所

ページ範囲:P.299 - P.302

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 昨年全國的に行われた新制ワクチンに依る腸チフス豫防注射に際して,私も約1300名に豫防注射を行つた。ワクチンの注射量に就ては,厚生省から體重別に細かく規定されている。即ち體重35kg迄は第1囘0.25cc,以後5kgを増す毎に0.05ccを増量し,55kg以上は第1囘0.5cc,第2,3囘は第1囘の2倍量と定められている。此の様に注射量が體重に依つて細かく規定されたのは,他にも理由があるかも知れないが,ワクチンの注射に伴う副反應に堪え得る範圍で,成る可く大量を注射させると云う意味が含まれていると推測される。併し私の今囘の經驗では,副反應の現われ方は從來の場合に比べて必ずしも輕いとは感じられなかつた。特に壮年期の男子に於ては.第1囘注射の反應の爲に,第2囘以後の注射を忌避する傾向が見られ,所定の注射を完了するのに少からぬ困難を感じた。次にその成績の概要を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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