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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生30巻11号

1966年11月発行

文献概要

特集 人災と健康—第7回社会医学研究会・主題報告と総括討論 主題

交通災害の発生要因—大都市における自動車災害の事例研究

著者: 西三郎1

所属機関: 1国立公衆衛生院衛生行政学部

ページ範囲:P.626 - P.628

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 近年,都市・農村を通じて,自動車災害が激増し,交通戦争と呼ばれて深刻な様用を呈しており国民保健における緊急な課題となっている。交通災害は,事故発生防止・救急医療・被害者の補償の3つの観点から取り上げられているが,最も重要な事故発生防止については必ずしも十分な検討が行なわれていない。自動車事故の事例調査を通じて,事故発生に関する社会医学的考察を試みた。交通災害の発生には,道路あるいは軌道,車輛および運転者の交通手段における3要素と被害者としての歩行者の状態が事故の発生といかに結びつくか,そのいずれが主導的な要因であるかを適確に分析し,把握しなければ有効適切な防止対策を進めることができない。ことに,日本の交通災害の特殊性は歩行者の被害が多いことであり,その原因をつきとめなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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