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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生30巻12号

1966年12月発行

文献概要

施設紹介 東京都立精神衛生センターの活動を聞く

都民の精神衛生を一身に背負って

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.707 - P.707

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 昨年の精神衛生法改正に伴って,各都道府県に精神衛生センターが設置されたが,東京都では本年7月1日,台東区下谷に東京都立精神衛生センター(菅又淳所長)を設立した。同センター設立によって,従来の梅ヶ丘精神衛生相淡所は分室になり,この2カ所を合わせて,職員も所長以下医師5(現在3人),心理職2,ケースワーカー7,事務職その他5,計19名という陣容になり,東京都の精神衛生対策に意欲的に取組むことになった。鉄筋3階建の白っぽい,外観は明るい感じがする建物で,1階には臨床検査室・診察室,2階には遊戯室・相談室3・脳波検査室・心理検査室,3階は集団検査室が配置されている。しかし一歩中に入ると殺風景で,冷い寒々とした感じがして,いかにも都衛生局のその場しのぎの対策という感が強くしてくる。とはいえ,東京で唯一の精神衛生センターとしてその活動は展開されており,所長以下職員すべてが,地域の精神衛生活動を先進的に推進させていく意欲と情熱にあふれていた。同センターの小坂英世医師は,昭和36年から39年9月までの間,栃木県の精神衛生相談所長として,栃木方式と呼ばれる精神衛生活動を縦横に推進した先達でもある。この栃木方式の考え方を,改正された精神衛生法に基づいて東京で推し進めようとしている。
 精神衛生に対する考え方は,「精神病と精神薄弱に対する発見治療,社会復帰および予防をはかること」である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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