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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生30巻3号

1966年03月発行

文献概要

特集 衛生監視制度 談話室

衛生監視活動について

著者: 西川滇八1

所属機関: 1日本大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.118 - P.119

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綜合保健活動と環境衛生事業
 WHO憲章の前文にある健康の定義を引用するまでもなく,公衆衛生活動の主流は予防医学にある。個人として,種痘や腸チフス予防接種,あるいはインフルエンザワクチン接種を家庭医に実施してもらうとしても,これらの流行を阻止するためには,地域全般にわたる努力が必要である。カやハエの撲滅にせよ,衛生的な牛乳の供給にせよ,あるいは乳児死亡の低下を図るにしてからが,個人の力をもってして可能な事業ではない。いずれもコミュニティのために,コミュニティの組織を通して実施された,コミュニティとしての機能によって結実する公衆衛生活動である。
 公衆衛生事業は,コミュニティ全般を対象として実施されるもので,予防接種や隔離などによって伝染病を予防したり,母性小児の保健,学校保健,性病予防,精神衛生活動,結核予防事業,環境衛生事業,衛生統計などを包含している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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