文献詳細
文献概要
随想 明日を担う公衆衛生
生きがいのある公衆衛生の仕事
著者: 大橋六郎1
所属機関: 1神戸検疫所
ページ範囲:P.441 - P.441
文献購入ページに移動当時,赤松秋太郎課長の厳格な命令下で,神戸港湾の検疫や,港湾労務者の予防注射を海上の浮標の上で行なった経験は,現在の検疫所長職の私にとっても,昔のことを懐しく想い出される。県庁内では,主として防疫に追われていた。赤松先生は私達を将来のために育てようと考えられたのか,41年に東京の公衆衛生院の内地留学を命ぜられた。当時集まった支那,満洲,朝鮮のドクターなどと5階個室を貰い,第1回生として,林院長の下に,斎藤先生,川上先生,野辺地先生,亡き石川先生などにはじめて公衆衛生について教えを受け,楽しい1カ年を過ごした。
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