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文献概要
特集 保健活動と行動科学 主題参加
産業衛生と行動科学
著者: 市瀬護国1
所属機関: 1日本鋼管病院
ページ範囲:P.494 - P.498
文献購入ページに移動産業衛生の役割は,産業の現場で働く人びとの健康を守り高めることである。それは産業衛生の本質であって,成立以来変わることはなかったし今後どのように発展するにしても,この本質が変わることはあり得ない。しかし,産業衛生の具体的な内容は,必ずしも同一ではなく,時の流れとともに,変わり進んでいく。それには2つの大きな理由がある。
第1に,産業衛生は,対象とする働く人びとの健康が,産業内の諸事象によって影響を受けるのに対し,予防的に,あるいはできるだけ早く後始末的に,対処しなければならないという機能をもっている。
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