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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻10号

1967年10月発行

文献概要

ニュースの焦点

最近の乳児死亡率をみて

著者: 青山好作1

所属機関: 1東京都八王子保健所

ページ範囲:P.615 - P.615

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 出生が人生のいちばんのよろこびとするならば,いちばんの悲しみは死亡といえないだろうか。生まれたばかりの赤ちゃんを抱くときの母親,顔一ぱいにほほえみをうかべて,やっと片ことまじりに母親に話しかけようと努力する乳のみ子,突然子どもの死に接した場合,その精神的・肉体的な苦しみは、これを経験した者,これを見守る医師には耐えがたい悲しみである。医学の日進月歩が期待されるゆえんもここにあるといえる。
 乳児死亡防止への努力の効果は,乳児死亡率を指標としている。したがってこの乳児死亡率のもつ意義は重大である。しかし周産期死亡率と対比した場合,統計上に歪みがあることが早くから注目され,また乳児死亡率の修正について,つき進んだ研究報告がなされ,日本の乳児死亡率についての検討をよびかける幾多の声がある。このことについては一応後日にゆずり,今日示されている乳児死亡率について論及してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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