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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻12号

1967年12月発行

文献概要

人とことば

将来の産業衛生

著者: 山口誠哉

所属機関:

ページ範囲:P.679 - P.679

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 企業内労働者の動向と,企業経営は好むと好まざるとにかかわらず有機的なつながりをもち未来にいたるまであるいは闘争し,あるいは協調し進んでいくものであろう。そこにおいての労働者の健康保持,向上,労働環境の改善,安全衛生の維持向上は,従来見られた恩恵的または父権的給付ではなく,じつに企業を主体とした企業業務としての必然的対策として要求されてくるのである。産業衛生に包括される職業衛生,職業病予防,災害予防をはじめとする種々の労務管理的事項は,これはまったく従来考えられていた治療医学的,附帯事務的認識とは隔絶し,将来において予想される工業化の進展と労働力のその中における生存と,さらにはまた企業そのものの,正常な発展のために企業内においてその独特な地位を占めねばならないのである。
 産業衛生に包括され運営されるべき事項をあげてみると,将来はつぎのようなものが重要になってくるのではなかろうか。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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