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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻2号

1967年02月発行

文献概要

人とことば

対策のための病症診断施行について

著者: 梶原三郎

所属機関:

ページ範囲:P.61 - P.61

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 「健康は帰するところ個人の問題である」と三木清が人生論の中で書いています。医師の診断は個人の違和感の感知なしにはあり得ません。治療を目的としてならばそれでよろしいです。
 対策をいえばそれは予防を目的とします。そこでまず個人差,集団差,社会的地位による差の大きい個人の違和感を消去した診断―わるくやれば強制診断になる―が望ましいことになります。労働基本法が施行されて以来,事業体ではこの類の診断が雇傭者に課せられて,労働者保護上の使用者の義務として行なわれるようになりました。このいわゆる定期診断が円満に,かつ全員について行なえるよう常に考慮がはらわれるべきです。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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