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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻2号

1967年02月発行

文献概要

研究

胃癌集団検診のありかた—胃集検の実情とあるべき姿について

著者: 松田朗1

所属機関: 1岐阜県高山保健所

ページ範囲:P.104 - P.108

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 最近のブームとでもいおうか,癌の脅威がマスコミで流布されるようになると,一般国民も癌に対しては神経質なくらい敏感になってきた。統計的に死因順位の年次変動を観察してもわかるように,今日では癌(悪性新生物)が国民保健の上で重大な比重を占めるようになってきている。厚生省も国家的事業として,癌対策に本腰を入れて取組もうとしている。また愛知県では癌センターを設置し,各関係機関の協力を得て,癌の早期発見による早期治療を目指している。その他の府県にも対癌協会などの組織化が盛んになり,県の行政として,あるいは協会の事業として癌の集団検診が盛んに行なわれるようになってきた。
 岐阜県でも他県と同様に,昨年秋に癌検診車"しあわせ号"を購入し,県民の要望に答えようと癌対策にのり出している。目下のところは胃癌にその焦点を絞ってはいるが,まだまだその実施方法に多くの問題点があるように思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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