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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻3号

1967年03月発行

文献概要

調査報告

高知県における二期作農家の食生活の実態

著者: 藤村千賀1

所属機関: 1高知女子大学家政学部栄養指導教室

ページ範囲:P.177 - P.181

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はじめに
 高知県は全国的に知られた水稲二期作地帯である。従来農閑期は,11月〜翌年2月,農繁期は4月,7月〜8月の年2回である。4月は苗の植付のみであるが,7月〜8月は稲の収穫と,苗の植付とが同時に行なわれるため,他地区または県外より鎌棒と呼ばれている男女を雇用したり,農繁期の協同炊事も実施されるなど多忙をきわめている。
 最近は,農業規模の拡大,農業経営の合理化,現金収入の増加などの農業事情の変遷に伴い,高知県の二期作地帯では,水稲の二期作のみでなく,温床(ビニールハウス)による促成栽培が発達し,従来農閑期とされていた11月〜翌年2月でも園芸作物作りに追われ,一般家庭のレジャーブームとは逆に,睡眠時間は短縮され農閑期さえなくなってきている傾向が見うけられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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