文献詳細
厚生だより
文献概要
近年における日本の結核の減少はめざましく,とくに青少年層の結核の減少ぶりは最も顕著である。この原因として考えられる最も大きいものをあげてみると,第1は感染源の減少であろう。このなかには結核医療の普及と命令入所制度による感染源の隔離がある。次にBCG予防接種の普及が大きな役割を果たしている。
BCGがわが国で,広く用いられるようになったのは昭和17年以降である。これが全国的に普及したのは,日本の学者による広汎な研究成果に基づくもので,BCGが結核発病を少なくとも1/2〜1/5以下に減らし,結核死亡を1/8以下に減らすことが証明されたからである。昭和23年の予防接種法の制定,昭和26年の結核予防法の制定により,30歳未満のツ反応陰性者,疑陽性者には義務として,BCG接種をうけることが定められた。
BCGがわが国で,広く用いられるようになったのは昭和17年以降である。これが全国的に普及したのは,日本の学者による広汎な研究成果に基づくもので,BCGが結核発病を少なくとも1/2〜1/5以下に減らし,結核死亡を1/8以下に減らすことが証明されたからである。昭和23年の予防接種法の制定,昭和26年の結核予防法の制定により,30歳未満のツ反応陰性者,疑陽性者には義務として,BCG接種をうけることが定められた。
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