icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻5号

1967年05月発行

文献概要

特集 リハビリテーションと地域保健活動 活動 リハビリテーションの施設と活動

リハビリテーション学院の教育と問題点

著者: 小林治人1

所属機関: 1リハビリテーション学院

ページ範囲:P.284 - P.287

文献購入ページに移動
学院の設立
 PT(Physical Therapist),OT(Occupational Therapist)は昭和40年に「理学療法士及び作業療法士法」ができた時に,その名称(訳語)もそれぞれ理学療法士,作業療法士(以下PT,OTと略記する)と統一されその身分,業務などが規定され,その教育の基準が示されることになった。実はすでにそれより数年前からリハビリテーション,特に医学的リハビリテーションは日本の医療の中の真空地帯であるとして国際的に批判を受けていた。そこでこの分野を埋めていくには医師をリーダーとする治療チームが必要であり,それを構成するいわゆるパラメヂカルな職種の中でも主役的存在であるPT,OTが必要不可欠のものとなっていた。厚生省は国立療養所東京病院のなかにその養成所を作るという形でこの問題を具体化した。それにはその療養所建物の移転後へ,リハビリテーション・センターをつくるという青写真がついている。窮余の一策というか一石二鳥の名案というか,とにかく文部省(医科大学)がやらない以上,厚生省としてはやむをえなかったのであろう。昭和38年5月のことである。その後,蘭学事始的混頓のなかで創業者などの苦労がつみ重ねられ,順調に発育して近く第2回卒業生が出るまでに整備された。筆者もここ2年余りその建設運営に参与している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら