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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻5号

1967年05月発行

文献概要

講座 情報科学とその応用・2

情報理論とはなにか

著者: 宮脇一男1 稲田紘1

所属機関: 1大阪大学工学部

ページ範囲:P.300 - P.304

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まえがき
 最近,電子計算機の発達にともない,各分野にわたって情報処理という概念がひじょうに重要になってきており,医学,医療の方面においても例外ではない。この情報処理に関連した諸理論のなかでも,情報理論はとくに重要な位置を占めるものである。
 情報理論とは,ひとくちにいえば,入出力系における情報の流れを,確率統計論などを用いて量的に評価する科学である。これは,元来通信工学に端を発したものであるが,最近では,境界領域の科学として,きわめて重要な意義をもつに至っている。医学,医療の分野においては,情報処理の歴史はまだ浅いので,この情報理論の効用は未知数ではあるが,医用情報の性質からみて,今後,諸問題の解決に相当な威力を発揮するものと期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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