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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻6号

1967年06月発行

文献概要

人とことば

国民健康保険法制定についての想い出

著者: 広瀬久忠12

所属機関: 1参議院 2元社会局

ページ範囲:P.313 - P.313

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 当時の社会局:2.26事件が勃発した直後,私は社会局長官になった。当時の社会局は,社会改良の気分に燃えていて,2.26事件のような不祥事が起きた原因は,国民の心の中に欝積した不満があったからであって,これを一転させるためには,どうしても社会改良の施策を,一つでも多く実施しなければならない,という考えであった。そして,この施策の一つが退職積立金法であり,他の一つが国民健康保険法案であった。ところが,両法案ともに当時の保守派に属する側からの批判は実に峻烈を極めたものであって,われわれ社会局員を「赤だ」とさえ罵しったものであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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