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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻6号

1967年06月発行

文献概要

ニュースの焦点

新潟水俣病事件の教訓

著者: 斉藤守1

所属機関: 1東京大学伝染病研究所癌体質学部

ページ範囲:P.370 - P.370

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 新潟水俣病事件の発端は,新潟大学医学部で一名の患者がその症状からアルキル水銀中毒症と診断されたことに始まる。それは昭年40年1月のことである。
 水俣病は昭和29年から水俣地方に発生し,最初細川一博士らによって原因不明の中枢神経疾患として報告され,その後昭和31年8月に熊本大学医学部内に研究班が作られた。武内教授は最初の4例の病理所見から本態として中毒性脳病を考え,また自然発病は猫,からすその他の水鳥にも見られ,水俣湾産の魚貝類の投与により実験的に猫などに水俣病の発病が認められ,中毒性神経疾患であることが確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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