icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生31巻7号

1967年07月発行

文献概要

研究報告

人工妊娠中絶の統計的研究

著者: 廣畑富雄1 倉恒匡徳1

所属機関: 1九州大学医学部公衆衛生学講座

ページ範囲:P.408 - P.411

文献購入ページに移動
はじめに
 昭和23年7月に優生保護法が公布され,人工妊娠中絶(以下中絶と称す)が容易に行なわれるようになった。同法はその後2回大きく改正された。昭和24年には経済的理由によっても中絶を行なうことができるようになり,昭和27年には中絶の手続きが簡易化された。中絶数は,本法の公布および改正を背景に急増した。昭和28年以後は,約10年間にわたって毎年100万件以上の中絶数が報告された。近年漸減したものの,未だ非常に多くの中絶が行なわれている。これは公衆衛生上重要な問題であろう。
 中絶に関する臨床的研究は多数あるが,全国を対象とした統計的観察は少ない1)2)3)。筆者は政府より公表された資料1)2)4)5)にもとづき,以下に統計的検討を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら